エドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会 回顧録

アクマップエンデュランス馬術大会 2005 

開催にあたってのご挨拶


 日頃より馬産業振興に御足労され皆様には、秋風を爽やかに感じます今日この頃、ここら辺で少し一服をい かが?と、このたびの馬術大会へのお誘いをさせていただく次第でございます。

「エンデュランス」とは耳慣れない内容につき、ご案内を一読された後のご質問、いつでもお引き受けさせ ていただく所存にございます。

 会場には、旧新冠御料牧場敷地をお借りします。ご存知のように明治 5 年開拓使長黒田清隆が、北海道牧場 改良の必要から、日高国新冠郡に面積 2 億余萬坪の牧場を開設、明治 6 年木柵・厩舎を設け、日高国各郡に 散在していた野生馬 2.262 頭を移牧、明治 7 年には開拓使顧問の米国農務局長「ホラシー・ケプロン」が視察、 明治 10 年には場名を新冠牧馬場と定められ「エドウィン・ダン」の意見と設計に基づき管理・運営され、明 治 16 年宮内省に移管されました。場内には明治の世から今も残る甲申坂、龍雲閣、20 間道路があり、また今 馬術大会のコースの一部には次のようなエピソードもあります。


 大正 11 年昭和天皇陛下が皇太子時代に当場へ行啓されたおり、宿泊所の龍雲閣へ一泊し、並み居る侍従を尻目に、一挙に丸山分厩(現北大 付属農場)を目がけて乗馬で疾走した。一瞬の間に分厩の入り口まで駆け抜け、道端で草刈をしている野ら着に袴姿の牧夫に木戸を開けるよう 命じたという。「殿下」がお一人でこのような場所に来られるなど想像もしていなかっただけに適当に対応し、あとから追いかけてきた侍従や 武官に聞き、驚き恐縮したということであった。そのまま笹山に登り馬上より、牧場、静内、新冠郡を眺められたと伝えられている。


 これ以降日高は馬産王国として気候・風土のみならず先人は技術や資本を投下し続け、馬にとってもっとも 良好な条件をそろえて参りました。

 馬ずきにとってはたまらない魅力ある日高をさらに多くのファンに伝承し続け、来町していただいた折には、 その味わいを深めていただくよう、エンデュランスを延長とするホーストレッキング体験や、農場体験を提供 していきます。

 馬はいかんせん一般市民には縁遠い生き物であるゆえ、ファンの方々へはきちんとした玄人の手解きが不可 欠です。危険で近寄り難いというイメージを払拭させるためには、日々の馬とのパートナーシップや友情や躾 が大事だということを、このエンデュランスを通じて我々は教えられています。ライダーを背に乗せ、野山を ゴール目指して共に息をきり、走りきってくれます。その間温かなチームクルー達の励ましや手当てを受ける ことができます。そうしてさらに馬は勇気づくのです。

 秋深まる 10 月末、このようなホースマンシップにのっとったアクティヴィティー・イベントを盛りあげて、 参加または観戦しにきてください。(入場無料)

 当日は新冠飛行場がメイン会場ですので、体験搭乗用のヘリコプターも来ます。紅葉に染まるコースを上空 からご覧になっていただけます。(前売りチケット制)

 また沿道でのマラソンやラリー同様のご声援を期待して、ギャラリーコーナー用パンフレットもメイン会場 にご用意してお待ちいたしております。(有料)

 前日からお越しのエンデュランス参加、観戦のお客様には、新冠温泉でのご宿泊を斡旋しております。各自 でお申込みの際は、「エンデュランス」と一言申し添えてくださいませ。

 それでは、皆様のお越しを心待ちに致しております。

                                      実行委員会事務局 


アクマップエンデュランス馬術大会2005 各種.pdf公開資料集 


スタートゴールのアーチ

 感 謝 状 

スポンサー各社 大会役員 ボランティアの皆様へ 

2006年11月21日 


エドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会2006をかげながら支えて下さった皆様、大会はお天気に恵まれ、ややこぢんまりとした大会ではあったものの、充実したいい雰囲気の良い大会であったとお褒めいただけるほど 

成功裏に終えることができましたことは、ひとえに役員はじめ 多くのボランティアの方々が、眠い目をこすり 

ながら長いエンデュランスの一日に集結され、それぞれの持ち場を丁寧にお勤めしてくださったお陰だと、大変 

感謝いたしております。 

実行委員会も二年目を迎え、やるべきことがそれぞれ見えている中、分担してよく頑張ったと思います。 

しかしながら腰をすえて取り掛かったのが10月からと、民間主体であるがゆえの遅れが、コース看板のミスや 

水の準備不足につながり、最後まで響いてしまいました。間に合うのだと計画を立てていても、準備期間中の降り続く雨など予想外の悪天候や、日増しに短くなる日照時間に追われ、だんだん死に物狂いでやれば何とかなる、 

に思いをかえざるとなり、振り返ればよく間に合ったなぁと、ほっとしているのが本音です。 

そんな中でも落ち着いて対処し、コース看板をラミネートの機械を入れてプラスティックダンボールと合わせて 

造るというアイデアは素晴らしく、時間とコストを大幅に削減し、会場作りもこれ一本で大変スムーズにわかり 

易くレイアウトすることができました。 

また、コース図を大きく引き伸ばして鉄板に張り、磁石を走らせて各馬・選手の現在位置をお知らせする看板を、大会本部とギャラリーコーナーに設けるというサービスは、従来のポイント通過掲示板よりも一目瞭然で面白く、将来もっとエンデュランスが普及して、観客動員できるようにしていくための民間ならではのアイデアだったと 

思います。 

エンデュランスのルールと、タイムスケジュールも掲示しましたが、掲示の方法を前述の地図同様に大きなものにしないと、ほとんど意味がないように思われました。 

地図上にスタートからの距離が落とせなかったため、放送委員からも選手の「今どこ」情報がポイント名や北大の山中やぬかるみのあるところ、という言い方の放送にしかならず、出発点から何km地点など、事前に調べて 

数字で行った方がわかりやすかったなぁなどと、ご意見をいただいております。 

また、事前に調べていったライダーの戦歴などを伝えられたことは去年よりは進歩したものの、「来ている人はみんなわかっているだろう」と一部は放送したものの、かなりはしょったエンデュランスについてのルール説明なども、考えてみれば高校生、大学生のボランティアのほとんどは知らないわけで、合間、合間に放送した方が良かったの 

かなともご意見いただきました。 地図上にスタートからの距離が落とせなかったことは、いよいよ来年は最新鋭のGPSの購入を検討し、正確な 

距離、標高差の地図作成と同時に、各主要ポイントの写真も記録して通過時刻と連動して残せるようなので、役員や観客もライダーと同じ目線で素晴らしく、雄大な美しい景色を見ることができるような掲示板造りを目指します。 

メディアでは、将来はDVDやVHSも会場にて大画面放送したいと考えています。 

エンデュランスのルールや見どころは、これで説明ができます。 

地元での少年・少女を中心とした小さな体験コースを年間スケジュールに組み、月例コンペとして開催しながら、その周辺に集まる人々、野外騎乗の楽しさや難しさを経験した人々を増やしていく努力が必要です。 

このエドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会当日には、さらに技術に長けた選手にむけて熱い視線が送られるぐらい、興味をもって集まってくれる観客が見込めれば、メディア放送を決行することになります。 

その準備段階として後援にはすでに、民放各社およびNHK室蘭放送局、北海道新聞社、インターネットTV局に支持していただき、スタンバイしております。スポンサー各社には、旧アクマップエンデュランス馬術大会当初 

から、入賞選手一同が感嘆の声を上げるほど素晴らしい賞品・賞金の数々を取り揃えていただくなどの熱烈な、 

ご支援をいただいており、身に余る思いでしたがエドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会では、レース名に 

スポンサーの冠名を付し、ホームページをオープンすることでまずはスポンサー宣伝広告活動の第一歩を踏み出したところです。 

今年は賞品に対して選手からのモニター用紙の返答をしていただきます。 

今後はさらに海外の大レース~テヴィスカップ~などに習い、スポンサーのマイレージ制度を導入するため、 

現在その制度の詳細を翻訳中です。 

エンデュランスの、又、コンペのための馬の道作りには、冬期間の雪害や自然災害と戦いながら補修を繰り返す 

年間通しての作業が必要です。草刈りや枝掃いは大きな意味でルート上の森作り作業です。 

選手が馬と共に駆け抜けて脳裏に焼き付けた一瞬の風景の美しさは、こうした地道な活動によるものです。 

エドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会の公式サイトは、宇宙の中の地球をイメージしておりますが、 

その通り馬のトレッキングルートは、なるべくこれまでのように人の手作業で行い、熊や鹿道を利用した自然を 

愛する・自然に優しい道であり続けたいと願います。 

将来に渡っていつまでもエドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会はふくろうやリスなどの野生の王国を行く 

ルートとします。 

多くの人々のご協力とご理解を得るために、スポンサーのマイレージ制度導入には、企業からだけではなく個人 

からのお気持ちも含めた、大きな金額だけではない、小額からの募金活動も受付けられる規約を作成予定です。 

エドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会は、2006年度内に実行委員会の解散・新体制に取り掛かります。新ひだか町の年中行事として前述の月例コンペを含む取り組みとし、地元参加型の掘り起こしを中心に、馬術 

そのもののPRを行います。基幹産業軽種馬生産業者のみならず、商工漁業土木など異業種関係者連携の下、馬事文化の振興へと新世紀「馬王国日高」を作り上げていくことになりました。 

競馬産業の多国籍グローバルスタンダードに引けを取らないほど、馬術産業も多国籍でありグローバルスタンダードを持っています。 

馬術に対する国民的興味は先進国ドイツなどの欧米各国に比べると皆無といっていい現状を、今後この日高が率先して取り組むことになりますが、日本の中では唯一まだしも馬に関わっている土地柄であり、ここはひとつ謙虚に世界を見る、研究することから始めていけば良いと思います。 

近々ホームページ上に先日開催されましたドイツ・アーヘンでの世界馬術大会の模様を10日間に渡って視察してきた写真をアップロードの予定ですので、是非ご覧下さい。 

イギリスのセントラルパークで乗馬中に、厩舎への往き帰り車道を横断している時、急いでいるはずのパトカーまでもが音を止めて馬優先に渡らせて警官がニコニコしていたり、隣のお家のホームパーティーの最中にも、「ちょっと通ります。こんにちわ」と言って乗馬が他人のお庭や放牧地の門をあけて入っていくお国柄は、すでにニュージーランドなどでもそうですし、ある意味それがグローバルスタンダードのようです。 

この日高の競馬界にも、ドバイの参入が大きく影響してきておりますが、彼らはエンデュランス馬術には競馬と 

並ぶ情熱を注いでおり、日高に純血アラブの種牡馬を連れてくるという噂も耳にします。 

すでにノーザンファームでは何頭かの輸入をされております。純血のアラブやトロッター・ポニー・道産子・中間種といった乗用馬の生産には、世界中にいる数々の種類の馬族の研究を重ねる必要があります。 

馬術にも色々な競技がありますから、それぞれに合う馬作りというのは決して2~3品種にこだわって、隣近所で同じ種類の馬作りをするのではなく、生産者自身がそれぞれ好みの種類の馬に没頭してその血統を入れ替えご自慢の馬を作ることが、質の高い品種の保存の基本です。料理がもっともわかり易い例ですが、日本人の多様な好みにバラエティーに富んだショーをしていくべきだと考えます。 

自分でも一生涯のうちでどこまでこのことに関わっていけるか挑戦してみたい気があります。 

日本人として生まれたのだから、欧米の馬文化に行ってすっかり溶け込むこともできないので、日本でそれをどこまで振興できるかの挑戦です。 

馬の好きな人にこそ、この気持ちは伝わるはずなので、かなりの人々の御協力を得られると思います。 

エンデュランス振興活動と同時にすでに開始している(有)ノマドック競走馬のふるさと日高産業活性化特区提案は、馬の業界が衰退している昨今、日高の農業の中心であり全国の80%のシェアがある馬の生産地、日高の地域再生のため<馬のための薬屋さん>を開設するために、(有)NOMADOCがオリジナルの提案を提出させていただきました。 

今年6月に募集のあった第9次提案では、(有)ノマドックから提案された中の2つの項目について、遂に全国区での法律の一部改正が、平成18年度中に行われることになり、御蔭様で一定の成果をあげることができました。 

ご賛同下さった方々に御礼申し上げます。 

引き続き、先月10月には第10次提案が募集され今度は特区提案としてではなく、全国規模での規制改革要望の提出をいたしました。詳しくは 、(有)NOMADOCのホームページÄul http://www.nomadoc.com/ÄulnoneÄstrike0をご覧下さい。 

この馬のための薬屋さんも、馬事文化の振興および新世紀「馬王国日高」の中での大きな位置づけをして頂くよう、あわせて皆様のご支援、よろしくお願いいたします。 

末筆ながら今後とも皆様の社会への大きな貢献を祈念し、このたびの馬術大会への御協力の感謝と代えさせて 

いただきます。 

エドウィン・ダン・エンデュランス馬術大会2006 競技運営委員長 荒井 亜紀 

作成者:Aki Arai D.V.M.